バイエルン・ミュンヘンは4日のブンデスリーガ第27節、ボルシア・ドルトムント戦を1-0で制した。古巣相手に決勝点を決めたFWロベルト・レヴァンドフスキーは、ゴールセレブレーションを控えた理由を試合後に説明している。
レヴァンドフスキが決勝点を決めたのは26分のこと。自ら起点となりFWトーマス・ミュラーの決定機を創出すると、ミュラーのシュートがドルトムントGKローマン・ヴァイデンフェラーが止められたところに詰めて、ヘディングシュートでネットを揺らした。
得点のあと、ポーランド代表FWは顔を下に向け、喜ぶ様子を一切見せず。一方でシグナル・イドゥナ・パークの観衆も、このスタジアムで通算44得点目を決めた同選手に対して、ブーイングを浴びせることはなかった。
レヴァンドフスキーは、ゴールを祝わなかった理由について次のように語っている。ドイツ『ビルト』が伝えた。
「僕は今でもドルトムントのファンや、クラブ全体をリスペクトしている。だからそうしたのさ。今でも、ここでプレーすることをすごく楽しんでいるよ」
というニュースが流れた。
自分はBVBと共に阪神タイガースのファンであるが、阪神ファンは阪神でプレーした選手がトレード先で活躍したり、また甲子園に戻ってきた時は大抵、歓迎ムードを作る。
それだけ阪神ファン、甲子園という場所は選手の胸に残るものなのである。
ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントも同様で、ドルトムントとそのホームスタジアムであるヴェストファーレン・ストゥーディオンはそこでBVBのサポーターに応援され、プレーした選手には特別なものになるのである。
そこがまたBVBの良いところなのである。
これは東京読売巨人軍やバイエルン・ミューニックのように選手を使い捨てにしがちなチームにはない感情なのであった!