先の8月20、21日の二日間、広島、岡山で濃密な二日間の取材旅を敢行!
8月21日は横浜観魚会の第三回研究会が行なわれるので、「どうしようか?」と考えたのだが、「今はメダカをしっかり取材しておかないと!」で、研究会はcolに任せて、朝6時発の広島行きのひかり号に乗った。
20日の朝の横浜は大雨
新横浜駅まで行ってしまえば、もう大丈夫なのだが、傘をさしていても足下はずぶ濡れになる中、なんとかタクシーを捕まえられた
9時34分に福山駅に到着!
駅までBeer TosaのハンドルネームでFacebookで記事をアップされている須賀さんが迎えに来てくださっていた。
その須賀さんのメダカ飼育場である。
実は須賀さん、神奈川県厚木市にある『ディスクアロー』の八矢さんと事務所に来られたことがあるのだが、それは確か4月のことだったと思う。その時はメダカのメの字も口にしていなかったのだが、福山市に多くのメダカの手練れがいることなどを話していると、帰られてから、いきなりメダカを本格飼育を始められたのである
その須賀さんの約三ヶ月のメダカ飼育の結果が、これである!
ディスカス飼育歴は長い方なのだが、ここ三ヶ月間で、きっちりメダカを、しかもしっかりとした個体を作っておられたのである。上は須賀さんの黒ラメである。
こちらはブラックリム系の光体形を持った“おとひめ”。ウチでも飼っているのだが、それも須賀さんがお送りくださった、福山の『栗原養魚場』産のオリジナルの“おとひめ”である。
今回の目的の一つが、この非透明鱗三色の中でも緋色が濃い“あけぼの”の撮影であった。
“あけぼの”の特徴をしっかりと表現した個体を、須賀さんは卵からきっちり、たった三ヶ月で育てられたのである。
“あけぼの”
“あけぼの”
“あけぼの”から出て来た、日の丸模様の一個体。これちょっと面白いので、白ベースの兄弟、姉妹魚で累代繁殖に挑んで頂くことをお願いした。
こちらは“おとひめ”
“おとひめ”、ブラックリム系(クリアブラウンと呼ばれていたタイプ)の緋色の濃いタイプで、“おとひめ”は光体形である。
この“おとひめ”は『栗原養魚場』産のオリジナルの品種で、驚くことに、子孫に脊椎骨の奇形がほとんど出ないのである。これは作出過程できっちりと選別淘汰をしたからこその特徴なのである。
こちらも“おとひめ”、これからのメダカ界にこの“おとひめ”はもっと注目されていくことだろう。
で、須賀さん宅で会った菅原さんという方が、らんちゅうにも興味を持たれているというので、急遽、武田悦男さん宅を訪問することにした。
今回の取材では、らんちゅう取材は予定になかったのであるが、福山まで来ていたので、ここ数年、素晴らしいらんちゅうを出品される武田さんの魚を見せて頂こうと思ったのである。
水換え中の武田さんである。
池を見ると…しっかりとしたサイズの素晴らしい魚が群泳していた。
「武田さん、魚を撮らせてください!」で急遽、『金魚伝承第31号』の取材を開始!
やっぱり良い魚を目の前にしたら、撮影したくなるのであった
しっかりと作られた武田さんの魚だが…本番用のらんちゅうの写真はここでは掲載しないことにする
第61回日らん用の魚も撮影させて頂いたが、楽しみな魚…とだけ言っておこう!
「今年も頑張るかぁ!」と思えた武田さん宅の訪問となった。