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新たな外来種…ヘミクルター…

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今日はHemiculter leucisculus (Basilewsky 1855)という淡水魚の撮影をした。

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ヘミクルター・レウキスクルス、仮の和名はカワイワシとされる朝鮮半島、中国に広く分布する20cmほどになるといわれる、日本産のワタカに似た淡水魚である。

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この個体は12cmほどの個体である。

イメージ 3


こちらは10cmほどの個体である。

このヘミクルター・レウキスクルス…どう見ても地味な淡水魚である。

自分のライフワークというか、日本産淡水魚、特に外来淡水魚の生活を見てきているのだが、外来淡水魚には、オオクチバス(ブラックバス)、ブルーギル、雷魚、ニジマス、ブラウントラウトなどの鮭鱒類、グッピー、カダヤシ、ソウギョやハクレンなどの中国四大家魚など、目的を持って放流された種類もいれば、タイリクバラタナゴやオオタナゴなど他種に混ざって帰化した種類、アメリカナマズやティラピア、カラドジョウなど養殖していた種類が逸脱した種類など、日本に帰化した経過は様々である。

サッカーキャット、アリゲーターガーなど観賞魚として輸入されていたものが飼育者によって遺棄され、帰化してしまった種類も存在する。

日本で繁殖まで確認されている外来淡水魚は35種以上になっている。

このヘミクルターが岡山県下の河川で見つかるようになったのは四年前のこと、ここ最近は確実に殖えているようで、どうして岡山県下に生息するようになったのか?最近、調べ始めた。

当初は「こんな地味な淡水魚は観賞魚としては輸入されていないだろう」と思っていたのだが、調べてみると、数年前に『シャープベリーフィッシュ』という英名で確実に観賞魚として販売されていた例を4例見つけてしまった。

それでも、まだ「何故?岡山県下のみに?」と思ってはいるのだが、観賞魚として、何でもかんでも販売するという姿勢は相変わらず観賞魚業界は改めていないことはわかった。

観賞魚を飼育する趣味を始める方に自然に遺棄することまでは監視出来ないのはわかるが、とかく観賞魚業界はこういった種類が新たに報告されると、どうしても目を向けられてしまう。

そこはある程度、業界内で自浄していかなければならないだろうが、まだ岡山県下で繁殖されているヘミクルターがどういった経路で放されたか?はわかっていない。

これから更に調べていくつもりだが…観賞魚ルートのものではないことを願いたい気持ちは少しはある。

天然河川に日本にはいない生物は放流してはならない…こんな当たり前のことが徹底されないってかなり悲しい現実である。

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